私が1週間の中で1番嫌な日がやってきた。
パパと会う日だ。
パパは会うなり強引に手を恋人繋ぎで繋いでくる人で、
私は心底嫌だった。
私がパパに対してストレスを感じている原因は、
私がお金の為に『割り切れなかった』事だ。
私の友達の中にも、複数人のパパと会い、私よりは少額ながらお金を貰ってお小遣いにしている子がいた。
その子は、お金の為にパパの我儘や要望に必死に答えていた。
そんな姿を見ていたから、私は必死になれなかったんだと思う。
その友達のパパは、どの人もそれなりにお金を持っていて、
清潔感溢れる人だった。
私も会った事はある。
皆凄く私たちに向けては『いい人』だった。
ただ私のパパは違う。
口臭と体臭はうんことゲロを混ぜたような強烈な臭い、
髪は常にベタついている、
眉毛は整えた事の無いような感じだった。
歯はガタガタで、とてもじゃないけどお金を持っているような人に見えない。
でも逆に、じゃあ何で私がその人を選んだかというと、その見た目と喋る内容のキモさだった。
パパは付き合いでしかキャバクラに行かない人。
そこでお金は最低限しか使わない。
だから私と同じような売れっ子達は、そこで何言われても適当に遇う。
「お金使ってから言えよ」
みたいな感じで（笑）
私は、パパと出会った時は売れっ子だったがバースデーイベント前だったので、
1組でもお客様を集めようと『良い嬢キャンペーン』をしていた（笑）
今だとすぐに暴言投げつけるような客でも、
太客様かのように扱った。
パパは馬鹿だからそれを鵜呑みにしたんだと思う。
だから私がキャバ嬢を辞めて半年以上経ってもしつこく一方的に連絡を寄越してきたんだと思う。
私は、だからこそいい事を思いついた。
これからパパが、私に渡すお金で困っていく事を見越して…
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