『ねえ、俺の事好き?』
数日に1回聞かれる質問。
どんなやり取りよりも、何よりも、ほんとーーーーーーーに面倒臭かった。
「お前は中高生バカップルか?」
この質問が飛んでくる度に、私は思った。
『たまに』だと、あー確かめたいのかな?
で終わることが出来るが、こうもやたらめったら同じ質問ばかり
飛んでくると、そりゃ憂鬱にもなるし鬱陶しくなる。
実際に付き合っているならまだしも、私としては付き合っているつもりは無い。
皆無だ。
そして、好きと答えて縋るような相手でもない。
この人からお金を取ったら何も残らない。
元客であろうがなんだろうが、道端であっても無視するし
声を掛けられても絶対ガン無視するか変質者扱いする。
そのレベルでこの時の私はもうパパの事なんてどーーでも良くなっていた。
この時私はとある斡旋の仕事をしていた。
信頼している人からの紹介。
私のスキルを活かせれる仕事だった。
グレーな仕事内容だったからか、
知り合いだからか、仕事の内容、量の割に凄くお給料を沢山もらっていた。
「手伝って貰ってるからね、色付けてるよ(笑)」
と言われた事があったので、まあ多分少しどころか、
かなり多目にくれていたんだろうとは思う。
そのお給料だけで、私はホストで豪遊できるし、生活できる!
あーもー、面倒臭いものはポイしちゃおうかなぁ……
友達にいつもそう漏らしていた。
友達も、もちろんゆりちゃんやめいさんも、
「まー、お金くれる財布を手放すのは惜しいけど、自分でそれだけ結構楽に稼げてるならいいんじゃない?だって聞くだけでそのおっさんが面倒くさい事は充分伝わってくるよ(笑)」
だよねー……どうしよー……
なんて私は常にウダウダしていた。
でも、この時もう既にパパからは破格のお金をもらっていた。
総額は多分パパの年収と同じくらい。
こんな短期間で(笑)凄いよね、簡単に辞められないよね人間。
私は何度も何度もグダグダ悩んだ挙句、
「やっぱここまで来たら吸い尽くすだけ甘い蜜を吸わせてもらう♡(笑)」
と言って笑った。
一度簡単にお金を手にした女って、やっぱり傲慢で怠惰で怖い\(^o^)/
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