私とパパは週1回、定期的に会うようになった。
理由はパパの仕事のスケジュール的にと、単に私が引きこもりだったから(笑)
週1回の外出、それにお金が貰えるとは言えオッサンと会うのが単に嫌だった。
先週は50万貰った。貯金という概念がほぼ無く、貯蓄が乏しかった私は、
「ポンと50万も出す人間本当に居るんだw」
だった。
今日は2回目。パパと会う日だ。
私達は豪華な食事をする訳でもなく、普通のショッピングモールの中で待ち合わせした。
面倒臭い気持ちを全面に出しながら化粧を済ませ、私は『わざと』ラフな格好で待ち合わせ場所へと向かった。
パパ「あ!美優!こっちこっち!」
元気そうにまあまあデカい声で私の源氏名を叫ぶパパ。
いつからお前は私の事を呼び捨てし始めたんだ?
と思いながら、小走りで
私「ごめ~ん(汗)お待たせ♡」
と駆け寄った。
そこから私とパパは上の階にある飲食店街みたいな所へと向かった。
向かう途中、無言で私の手を握って、
恋人繋ぎをしてきたのにはちょっと軽く殺意が湧いた(笑)
そして私達はモール内のお手頃価格な中華料理屋さんに入った。
料理を注文し、待っている間、
パパ「会えて嬉しいよ♡でも、今日は随分ラフな格好だね。
まっ(笑)俺はどんな美優でも好きなんだけどさ♡」
謎の上から目線、やめろ(笑)
私「うーん、治療費もあるし家賃も携帯代も溜まってて……服とか売ったりしたんだけど中々……服とかお金なくて買えてないんだよね、ごめんねこんな服装で(;_;)」
ラフな格好で来たのには理由がある。
『本当にお金に困っている』アピールと、
『着飾らず素の自分を見せてくれている』
って思わせる為に。
私のパパは本当に頭の弱い人だったんでそのアピールが本当に通じた(笑)
そこからは、私の事がいかに好きか、どういう所が好きなのか、食事中ずっと力説されていた。
食事は1時間少しで終わり、別れ際にホテルへ行こうと誘われ、私はモール内で激怒した。
私「子宮系の病気だって言ってるのに分からないの?!
私は家賃も溜まって払えずに、今にも追い出されそうなのに!!無神経!!!」
と半ば逆ギレみたいにキレた。
パパは取引先にミスを謝罪するかの如く私にペコペコと謝った。そして、
パパ「今やっと、素の美優を見れた気がして嬉しいよ。
お金は俺が何とかするから、治療に専念して。」
自分でも気が付かないうちに結構マジギレしてたみたいで(笑)
私自身もビックリした。
その日は、来週何日に会うか決め、ATMに寄ってもらい40万貰ってバイバイした。
2回合わせて90万なら、他の元客とも連絡取ってみようかなーと思ったけど、私にはそんな気力も体力も行動力も無いので辞めた(笑)
このパパは、手のかかる子供並に手が掛かるから……
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